高等教育コンソーシアム信州 設立趣意書
長野県下の大学は、様々な連携による取り組みを進めてまいりましたが、それらを一層発展させるため、『高等教育コンソーシアム信州』を設立いたしました。
このコンソーシアムは、加盟大学の個性を活かしながら、協力関係の中で教育研究資源を有効活用し、学生教育の成果と教育研究の還元とにより、県と地域の発展に貢献することをめざします。
このコンソーシアムは、加盟大学の個性を活かしながら、協力関係の中で教育研究資源を有効活用し、学生教育の成果と教育研究の還元とにより、県と地域の発展に貢献することをめざします。
高等教育コンソーシアム信州 通称 S(エス)ネット
「S(エス)」が表わすもの
- Shinshu / 信州
- Self-Study / 自ら学ぶ ・・・ 大学の教育現場を「自ら学ぶ」場へ転換する
- Share / 分け合う ・・・ ネットワーク配信による授業の共同利用など、知的共有を図る
- Scale / スケール(スケールメリット) ・・・ 連携によりできたスケールメリットを各大学に振り分ける
- Social / 社会的な ・・・ 連携により柔軟な人材の育成を図り、社会へ貢献する
「ネット」が表わすもの
- ネットワーク配信授業などの情報通信ネットワーク
- 大学間の教職員ネットワーク
- 学生間のメンター活動などによるネットワーク
地域を越えた情報通信ネットワーク・人的ネットワークを活発化することにより、県内高等教育の発展へつなげる。
高等教育コンソーシアム信州 構成概略図
役員等構成
会長・理事 | 中村 宗一郎(信州大学学長) |
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副会長・理事 | 金田一 真澄(長野県立大学学長) |
監事・理事 |
川原 一祐(松本歯科大学学長) 上條 節子(松本看護大学学長) |
理事 |
濱田 州博(公立諏訪東京理科大学学長) 坂江 千寿子(佐久大学学長) 田村 俊輔(清泉女学院大学学長) 大塚 眞理子(長野県看護大学学長) 小林 淳一(長野大学学長) 田中 榮司(長野保健医療大学学長) 清水 一彦(松本大学学長) |
推進チーム会議リーダー | 村松 浩幸(信州大学教授) |
事務局長 | 窪田 修一(信州大学学務部学務課課長) |
平成20年度文部科学省公募事業「戦略的大学連携支援事業」採択プログラム
取組名称 | 大学間地域ネットワーク構築による高等教育の質保証と人材育成の実質化 |
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事業期間 | 平成20年度〜平成22年度 |
代表校 | 信州大学 |
連携校 | 長野県看護大学、佐久大学、諏訪東京理科大学、清泉女学院大学、長野大学、松本歯科大学、松本大学 |
関係自治体・経済団体等名 | 長野県、長野県教育委員会、社団法人長野県経営者協会 |
連携取組の概要
『高等教育コンソーシアム信州』を新たに立ち上げる。
それによりこれまでの長野県大学連絡協議会による連携を、各大学が共通して必要な部分を共有する連携に飛躍的に発展させ、スケールメリットによりできた資源を、各大学の個性伸長に振り分ける。
また、各大学の教育メニューを豊かにし、個々の授業での学びを実質化する点に重点を置く。
実質化の方策は、「学習ファシリテーション・学生ピアメンター・学生地域メンター活動」を核とする≪自ら学ぶ姿勢の獲得≫である。
それによりこれまでの長野県大学連絡協議会による連携を、各大学が共通して必要な部分を共有する連携に飛躍的に発展させ、スケールメリットによりできた資源を、各大学の個性伸長に振り分ける。
また、各大学の教育メニューを豊かにし、個々の授業での学びを実質化する点に重点を置く。
実質化の方策は、「学習ファシリテーション・学生ピアメンター・学生地域メンター活動」を核とする≪自ら学ぶ姿勢の獲得≫である。
1.大学間人的ネットワークの整備
高等教育コンソーシアム信州を設立し、≪自ら学ぶ≫姿勢を得させる教育に関する事業の企画・運営を推進する。
2.大学間ICTネットワーク講義システムの整備
大学間を高速通信ネットワークでつなぎ、授業を配信する。
3.ネットワーク配信による授業の共同利用
授業群(環境副専攻、基礎科学リテラシー・パッケージ、日本語コミュニケーションリテラシー・パッケージ、初修外国語)をネットワーク配信する。授業を受信する側での効果的な授業運営(学習ファシリテーション)の研究を行う。
4.英語教育での連携
英語の非常勤教員を、FDを目的にコンソーシアムで組織化し、各大学の特徴ある優れた英語の授業を素材に学びあう。
5.学生ピアメンターの育成と活用
県内大学の共通の悩みである、多様な学生の「学ぶ姿勢の欠如」の解決をねらい、グループ学習の推進役として導入するものである。メンター育成のためにキャンプを共同実施する。
6.リメディアル教育の共同運営
自大学の学生には何が足りないのかを探り、コンソーシアムが共同してリメディアル教育のメニューを整備する。
7.学生支援
学生イベント、企業説明会、県内企業の求職情報、インターンシッププログラム、メンタルヘルス・ケア、キャリアカウンセリングの企画・実施・共有を行う。
8.高大連携
高校生の素朴な疑問を課題解決型授業でのグループ学習の課題とする。
9.学生地域メンター活動
いじめや不登校で悩む地域の小中高校生の話し相手として大学生がボランティア活動する。