連続市民セミナー「健康長寿を考える」第10回目が開催されました!
2016.10.07 FDセミナー・市民開放セミナー(旧:K³茶論)
平成28年9月13日(火)16時半から、県内9大学連続市民セミナー「健康長寿を考える」の第10回目を開催しました。
前回に引き続き、信州大学医学部附属病院から2名の講師をお迎えし、小林 裕子氏から「病気とつき合いながら健康的に生きる」、三井 貞代師長から「自分の家で最適に暮らす」と題して講演がありました。
始めに、小林氏は病気になることは生き方を変えるきっかけとすることもできるのではないか?という問いかけから始まりました。
ある15歳の心疾患を抱えた少年とのかかわりを通して、その少年が生きる力をつけていった次の5段階、1.今の自分を受け入れる、2.他者を信じる、3.行動の目的を明確にする、4.仲間がいて居場所がある、5.誰かの役に立ちたいと思う、のプロセスを紹介されました。
病気とつき合いながら健康的に生きることがイメージできないときは、5段階のプロセスのうちひとつでも実行できればよい、ひとつ実行することも難しいときはすべてトライすることをやめてしまってもよい、それは結果としてそのときの自分を受け入れていることにもなるのではないかと語られました。
当日の講演はこちらよりご覧いただけます。
・小林裕子氏「病気とつき合いながら健康的に生きる」
次に、三井師長は現在の日本の暮らしの現状をデータの紹介から始められ、1人暮らしの高齢者の増加は男女ともに著しいこと、特に女性の1人暮らし高齢者が多いことに触れました。
最適に暮らすということは状況によって変化することから、おこっている状況を自分自身がどう受け止め、暮らしを変化させていくことができるか、問いかけをされました。
現在、最期を迎える場所の希望は圧倒的に「自宅」であることに対し、現状はほとんどが「病院」で大多数の希望と異なること、また医療費の増加に伴なって国が2025年を目処に構築を目指している、地域包括ケアシステムを紹介されました。
地域包括ケアシステムとは、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で生活を続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供するシステムであること、それぞれの地域の特性に応じて作り上げていることが求められていると述べました。
今回の講演は、信州大学松本キャンパスを主会場に他大学の会場へも遠隔配信され、44名の参加者がありました。参加者からは、「切実な問題で、すごく勉強になりました。」、「自分の最期をどこで迎えるかを真剣に考えなければと思った。」等の感想が寄せられました。
当日の講演はこちらよりご覧いただけます。
・三井貞代氏「自分の家で最適に暮らす」
連続セミナー第11回講演は10月11日(火)16時30分~18時、長野保健医療大学から「健康を支えるスポーツ」と題して開催されます。ぜひお近くの会場でご参加ください。
まだお申込みでない方はぜひ下記フォーム、またはお電話でお申込みください。多数のご参加をお待ちしております。
◆ 申し込み方法
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