長野県大学連携シンポジウム「大学と地域社会との連携を考える」を開催しました。
2014.03.03 セミナー・フォーラム・シンポジウム
平成26年2月20日(木)、松本大学にて、高等教育コンソーシアム信州主催で、長野県大学連携シンポジウム「大学と地域社会との連携を考える」が開催されました。
冒頭で、高等教育コンソーシアム信州の会長である山沢清人信州大学長の挨拶があり、続いて、長野県知事である阿部守一氏の挨拶が代読で紹介されました。
次に、武居丈二氏(自治大学校客員教授・前自治大学校長)が、「まちづくり政策と地域経営~産学官連携でめざす地域づくり~」というテーマで基調講演を行いました。地方が地域の潜在可能性を引き出し、活力を生み出していくためには、ひと、もの、かね、情報といった資源を、地域の視点でとらえ直すことが重要であり、これからの地域づくりの視点として、「つながり」をキーワードに、機能する「しくみづくり」と、行動する「ひとづくり」が必要不可欠であることが述べられました。
続いて、信州大学の林准教授、諏訪東京理科大学の平尾准教授、長野大学の安井教授、松本大学の白戸教授から、各大学の特色ある地域貢献の取り組みが紹介されました。
続いて行われたパネルディスカッションでは、上記発表者に加え、長野県商工労働部ものづくり振興課課長の上原卓氏がパネリストとして加わり、上原氏からは「地域の宝が何かを外の目でみることが重要であり、それは大学が担うことができる」との発言がありました。フロアーからは情報共有についての質問があり、武居氏から人とのネットワークがやはり大切である旨の回答がありました。また、自治体との連携について質問が出され、高等教育コンソーシアム信州でも今後県や市町村と連携をした取り組みを行っていきたいとの展望が述べられました。武居氏からの「大学は地域の最大の財産である。コンソーシアムは横につながることによって自分たちの土俵やフィールドの中だけでなく、新しいものが生まれる仕組みがある。新しいものがコンソーシアムから生まれてくるように、土壌を常に意識していくようなプロデューサーが必要である」との言葉で、パネルディスカッションは締めくくられました。
最後に、会場校の松本大学学長であり、高等教育コンソーシアム信州理事の住吉氏から総括があり、高等教育コンソーシアム信州の副会長である野原長野大学長が閉会の挨拶を行いました。
このシンポジウムは、信州大学(松本キャンパス、教育学部、農学部)、長野県看護大学、佐久大学、諏訪東京理科大学、清泉女学院大学、長野大学へ遠隔配信され、県外・県内大学教職員や県・市町村関係者等の約100名の参加があり、今後高等教育コンソーシアム信州で地域連携を深めるきっかけとなるようなシンポジウムとなりました。
基調講演を行う武居氏 |
メイン会場の松本大学の様子 |
パネルディスカッションの様子 |
※当日の配布資料はこちら↓
「まちづくり政策と地域経営~産学官連携でめざす地域づくり~」 武居先生